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155話 逃亡

last update تاريخ النشر: 2026-06-20 10:03:41

(は? お友達?)

そう思い聞く。

「友達って誰?」

そう聞くと電話の向こうで何やら声がして、別の男が電話口に出る。

『くるみちゃん』

その声を聞いて血の気が引く。

「優斗……?」

(波多野優斗が何故、新田豊と一緒に居るの?)

全身の血の気が引き、手が冷たくなって行く。

『優斗くん? っていうの? コイツ、聖カトリーナの病室の窓から出て来たんだけどさ』

新田豊が嬉々として話す。

『面白そうだから手助けしたんだよ……名前聞いたら波多野優斗だっていうじゃん』

手足が冷たくなって行く。

『お前が随分前に俺と会ってる時に、お前の口からそんな名前出て来た事、あっただろ?』

鼓動が早くなる。

『だから話聞いたらさ、お前に電話しろって言うからさ。ビンゴだなって思ってな』

私は震える声で言う。

「優斗を解放して」

それだけ言うと、電話の向こうで新田豊が言う。

『やっぱり、何か訳アリなんだろ? お前がそんなに慌ててるって事は、コイツ、金になるよな?』

私はほとんど叫ぶように言う。

「優斗に何もしないで!! 手を出したらただじゃ置かないわよ!!」

◇◇◇

朝食を終え、部屋に戻った時、私のスマホが鳴る。

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